Nature ハイライト

細胞:肝細胞様細胞への直行ルート

Nature 475, 7356

2つのグループが、肝臓工学や再生医療に用いる肝細胞様細胞の作出につながる可能性のある新しい手法を報告している。L Huiたちは、Gata4、Hnf1αおよびFoxa3の過剰発現とp19Arfの不活性化を組み合わせて、マウス繊維芽細胞を、成熟肝細胞に非常によく似た遺伝子発現プロファイルをもつ誘導肝細胞様(iHep)細胞に直接転換している。関谷明香(九州大学)と鈴木淳史(九州大学および科学技術振興機構)は、Foxa1、Foxa2、Foxa3のいずれか1つとHnf4αという2種類の転写調節因子の3通りの組み合わせによって、マウスの胚性繊維芽細胞および成体の繊維芽細胞を、機能を備えたiHep細胞に直接転換可能であることを明らかにしている。2つのグループは共に、肝損傷モデルである遺伝子欠損マウスに移植したiHep細胞が、肝臓へ生着でき、肝機能の回復も可能であることを示している。

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