Nature ハイライト

生理:仕事中の脳の居眠り

Nature 472, 7344

神経活動は、寝ているときと起きているときで全く異なる。しかし、これらの状態間の移行に神経活動がどのように関係しているのか、また起きている時間の長さに応じて神経活動が変化するのかどうかは、よくわかっていない。Tononiたちは今回、行動上は起きているようにみえるラットでも、大脳皮質ニューロンが一時的に睡眠時と似た「オフライン」状態に入ることがあり、特に起きている状態が長時間続いている場合にそれが生じやすく、オフライン状態は局所的かつ断片的に起こることを示す証拠を提示している。報酬となる砂糖粒に手を伸ばす訓練をしたラットでの実験では、この睡眠類似状態の間には成績の低下が見られた。

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