Nature ハイライト

進化:初期の草食性シレサウルス

Nature 464, 7285

恐竜に近いシレサウルス類の新属新種のほぼ完全な骨格が発見され、三畳紀中期爬虫類の化石記録に関する問題の一部が解決された。この新しい化石は、知られているかぎり最古の鳥頸類(恐竜や翼竜類も含む鳥類系主竜類分類群)であり、その年代は、主竜類の二大分類群である鳥頸類とワニ類系統の分岐から間もないころに当たる。歯の状態などの特徴から、シレサウルス類は、かつて推測されていたような二足歩行の肉食動物ではなく、大型の草食動物であったことが示唆される。しかし、本当に興味深いのはその年代の古さであり、これによって、恐竜や翼竜類の進化の初期段階はまだほとんど解明されていないことが明らかになった。

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