Nature ハイライト

宇宙:ガスの少ないホットネプチューン

Nature 464, 7292

赤外線による太陽系外惑星Gliese 436b(GJ 436b)の新たな観測で、このような「ホットネプチューン」とよばれる惑星の大気組成が初めて明らかになった。GJ 436bはM型矮星の伴星であり、大量の一酸化炭素が存在する。水と微量の二酸化炭素も存在するが、水素が大半を占める大気中で最も多い炭素含有分子種と予想されていたメタンの濃度は、熱化学平衡にある惑星に予想される量の10万分の1である。非常に大きな影響として考えられるのは、鉛直混合やメタンの重合である。測定はスピッツァー宇宙望遠鏡が用いられ、この惑星が短周期2.64日の軌道上で主星の背後を通過する際に6通りの波長で行われた。

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