Nature ハイライト

発生:JAK2キナーゼの核移行

Nature 461, 7265

JAK2は非受容体型チロシンキナーゼで、細胞質中でシグナル伝達カスケード反応を誘発することにより、細胞過程の調節を行っている。Dawsonたちは、JAK2のこれまでに知られていなかった核内での働きを報告している。JAK2によるヒストンH3のチロシンリン酸化は、HP1αのクロマチンへの結合を阻害し、遺伝子発現を変化させる。JAK2阻害剤については、JAK2調節異常がある骨髄性白血病の治療に対する臨床試験が始まっており、この発見は特に関心を集めそうだ。

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