Nature ハイライト

ナノテクノロジー:キラルなコロイドクラスター

Nature 455, 7211

ナノテクノロジー向けの大規模な複雑構造体を作製するための構成要素としてのコロイドの利用を促進するには、化学的機能性と可変性をコロイドに付与することが望ましい。今回、迅速に自己集合してさまざまな異性体を形成できる磁性コロイドが開発され、この方向へ向かって一歩進んだといえそうだ。これらのコロイドは、自発磁化方向に対して決まるコロイド塊の形状に依存して自己集合し、らせん性が制御された構造体を形成する。集合体中のコロイド球の寸法比が十分大きければ、左右どちらかの単一らせん性が選択される。この研究は、コロイド科学と化学との新しい関係を開くものであり、多様なナノ粒子やメソポリマーの集合体作成につながる可能性がある。

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