Nature ハイライト

細胞:スプライソソームの構造に迫る

Nature 452, 7189

スプライシングとは、不要なイントロンを切り取って機能を備えた完全な形のRNAを作り出す過程で、スプライソソームと呼ばれる大きなRNA-タンパク質複合体の中で起こる。この複合体は複雑なため、スプライシングに必要なコア成分を決定することは困難だった。この問題の解決に必須なのは、追加因子がなくても活性をもつスプライソソーム複合体を精製することである。この目的で、Bessonovたちは、スプライシング反応における2つの中間複合体を精製した。これらの複合体の差異から、触媒活性をもつコアの組成についての重要な手がかりが、ついに得られたのである。

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