Nature ハイライト

宇宙:新しい惑星の兆し

Nature 452, 7184

地球型惑星の形成は、直径わずか1 µmの星間微粒子が凝集して、ミリメートルサイズ(砂粒くらい)、センチメートルサイズ(小石くらい)、そしてメートルサイズ(礫くらい)の天体へと、わりあい急速に成長していくことで始まると考えられている。このような小さい天体を原始惑星円盤に観測できる見込みはありそうもないのだが、食を起こす連星系KH 15Dでは、ダスト円盤と連星系がなす偶然の位置関係のおかげで、反射率の分光観測からこの成長過程の間接的な知見が得られた。円盤で反射された光のスペクトルは、親星の地球型惑星形成領域に、ほぼミリメートルサイズかそれ以上に成長した砂粒子があるとするのに一致する。

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