Nature ハイライト

発生:発現パターンを予測するアルゴリズム

Nature 451, 7178

発生生物学では、ショウジョウバエ胚の体節形成は、体のパターン形成を研究するための標準的なモデルである。この系については解析が進んでいるが、その中でまだあまり情報が得られていない領域が、正確な時期と場所で複雑な発現パターンを構築するための転写調節機構である。今週号で報告された新たな計算枠組みは、この領域の情報不足を補う大きな進歩である。このアルゴリズムは、主要転写因子のDNA結合特異性と発現レベルを入力情報とし、任意のシス調節配列が胚の前後軸に沿ったあらゆる位置において導く発現量を予測する。このアルゴリズムは広く応用可能であり、他の多くのタンパク質-DNA相互作用系の解析にも役立つだろう。

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