Nature ハイライト 細胞:抗ウイルス作用をもつmiRNA 2007年10月18日 Nature 449, 7164 植物と無脊椎動物は、ウイルス感染に対する防御機構としてRNAサイレンシングを使うことができる。今回、細胞内マイクロRNA(miRNA)に抗ウイルス機能があることが、哺乳類の細胞でも明らかにされた。インターフェロンβは、ヒト細胞に存在する多くの細胞内miRNAの制御に関与し、その中の8種はC型肝炎ウイルスの塩基配列に対して活性をもつ。また、細胞内miRNAの存在量の調節がインターフェロンβの抗ウイルス作用に大きく寄与することがわかり、これは、miRNAが哺乳類の自然免疫応答の機能成分であることを示唆している。 2007年10月18日号の Nature ハイライト 工学:太陽光で発電するナノワイヤー 宇宙:最も遠く最も重いブラックホール 遺伝:向上を続けるHapMap 進化:敵を知り己を知る 細胞:ピロリ菌の標的はインテグリン 考古:海辺の生活の始まり 物理:超伝導の島から島へ 気候:深海からの二酸化炭素放出 細胞:抗ウイルス作用をもつmiRNA 目次へ戻る