Nature ハイライト

細胞:抗ウイルス作用をもつmiRNA

Nature 449, 7164

植物と無脊椎動物は、ウイルス感染に対する防御機構としてRNAサイレンシングを使うことができる。今回、細胞内マイクロRNA(miRNA)に抗ウイルス機能があることが、哺乳類の細胞でも明らかにされた。インターフェロンβは、ヒト細胞に存在する多くの細胞内miRNAの制御に関与し、その中の8種はC型肝炎ウイルスの塩基配列に対して活性をもつ。また、細胞内miRNAの存在量の調節がインターフェロンβの抗ウイルス作用に大きく寄与することがわかり、これは、miRNAが哺乳類の自然免疫応答の機能成分であることを示唆している。

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