Nature ハイライト 地球:最も古いダイヤモンド 2007年8月23日 Nature 448, 7156 西オーストラリアのジャックヒルで得られた40億年よりも古い年代の岩屑性ジルコンは、これまで見つかった中で最も古い地殻断片であり、地球の最初期の進化についての情報を保持しているという点では他に類がない。最近、ジャックヒルで得られた42億5,200万年前のジルコンで微小なダイヤモンドの包有物が複数発見され、その中には、地球上の岩石中で見つかった最も古いダイヤモンドに当たるものも含まれている。年代に広がりがあることは、ダイヤモンドの形成に必要な条件が地球初期に何回か繰り返し現れたか、過去に形成されたダイヤモンドがかなり再循環したことを示している。初期地球の条件が特異なものでないかぎり、少なくとも42億5,200万年前には比較的厚い大陸リソスフェアと地殻マントル間の相互作用が生じていたことをこの発見は示唆している。 2007年8月23日号の Nature ハイライト 生化学:内部を探る 神経:強迫性障害のマウスモデル 地球:最も古いダイヤモンド 進化:ゴリラとたもとを分かったとき 生態:逝くときは一緒 物理:原子を使って光子を数える 地球:北極は氷に覆われていなかった 気候:クロール・ミランコヴィッチ理論を検証する 生化学:抗うつ薬の設計 免疫:自己免疫の引き金 目次へ戻る