Nature ハイライト

生態:逝くときは一緒

Nature 448, 7156

植物とその花粉を媒介したり種子を運搬したりする動物は、相互に依存する複雑なネットワークを形成している。こうしたネットワークは生物多様性の維持に強く影響する明確な構造をもつ。Rezendeたちは系統発生学の手法を用い、植物と動物のこれまでの進化史から、このネットワーク・パターンの一部が説明されることを示した。近縁な種は、ネットワーク内で類似した役割を演じる傾向がある。その結果、1つの種の絶滅に続く同時絶滅カスケードが分類学的に近縁な種に影響を与え、進化系統樹が非ランダムに「剪定」されることになる。これは、保全の観点から言うと、同時絶滅カスケードが近縁種に広く拡散して、分類群多様性をさらに衰退させる可能性があることを意味している。

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