Nature ハイライト

遺伝:遺伝子サイレンシングへの経路を探る

Nature 447, 7146

メッセンジャーRNA(mRNA)の安定性とその翻訳を制御する低分子RNAであるマイクロRNA(miRNA)による遺伝子サイレンシングに関する2つの論文が発表された。3分子からなる複合体RISCはmiRNAを生成することが既にわかっているが、Chendrimadaたちは、リボソーム・サブユニットの会合を阻害する因子eIF6を含むMOV10複合体とRISCが相互作用することを明らかにしている。これは、miRNAによる遺伝子サイレンシングで、eIF6が進化上保存されてきたメディエーターとして働いていることを示している。R ThermannとM Hentzeは、ショウジョウバエ(Drosophila)のmiRNAであるmiR2が、リボソームによく似た大型のmiRNA複合体を形成してタンパク質合成を停止させることを見いだした。この複合体形成によって生じる擬似ポリソームに組み込まれたmRNAは、実際上働けなくなってしまうのである。

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