Nature ハイライト

微生物学:非抗生物質が腸内微生物相を乱す

Nature 644, 8076

今回、薬剤–宿主–マイクロバイオーム–病原体の相互作用を調べた2報の研究が報告されている。L Maierたちは、多様な非抗生物質薬が腸内微生物相を乱し、腸病原体であるネズミチフス菌(Salmonella enterica subsp. enterica serovar Typhimurium〔S. Tm〕)に対する定着抵抗性を障害することを示している。一方、A Goodmanたちは、強心配糖体であるジゴキシンも腸内微生物相を乱して、S. Tm定着抵抗性を低下させることを示している。これは、ジゴキシン応答性のβディフェンシンがマイクロバイオームの組成や免疫監視を変化させることによる。

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