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微生物学:腸感染に影響する薬剤–マイクロバイオーム相互作用の特定
Nature 644, 8076 doi: 10.1038/s41586-025-09273-8
米国の大部分の人々は、少なくとも1つの処方薬を服用して健康を管理しているが、非抗生物質に分類される薬剤は腸マイクロバイオームに有害な影響を及ぼし、腸の恒常性を乱す可能性がある。今回我々は、15年以上にわたってモニタリングされた百万人以上の集団コホートにおいて、消化管感染のリスク増加と関連する薬剤を特定した。注目すべきことに、この疫学研究で特定された強心配糖体であるジゴキシンなどの薬剤は、マウスのマイクロバイオーム組成やネズミチフス菌(Salmonella enterica subsp. enterica serovar Typhimurium〔S. Tm〕)による感染リスクを変化させるのに十分であった。S. Tm感染に対するジゴキシン治療の影響は、マイクロバイオームを介して伝達可能であり、この相互作用の特性解析により、ジゴキシン応答性のβディフェンシンがマイクロバイオーム組成を変化させ、それに続いて侵入病原体の免疫監視を変化させることが明らかとなった。このように、疫学的手法と実験的手法を組み合わせることによって、ヒトで感染リスクを高める薬剤–宿主–マイクロバイオーム–病原体の相互作用を明らかにする機会がもたらされる。

