Nature ハイライト

免疫学:抗原クロスプレゼンテーションを増強する新規分子の開発

Nature 641, 8061

抗ウイルスや抗腫瘍の効果的なCD8+ T細胞応答には、効率の良い抗原クロスプレゼンテーションが必要である。今回、抗原と直接結合してそれらを樹状細胞の小胞体へ送達し、さらにそこからクロスプレゼンテーション経路へと導くSABER(stimulator of interferon genes 〔STING〕 agonist-based endoplasmic reticulum-targeting molecule)と呼ばれる新たな分子が開発された。SABERは、現行の方法を上回るレベルで腫瘍やウイルスに対するCD8+ T細胞応答を著しく増強し、強力なワクチンアジュバントとしても作用する。

2025年5月1日号の Nature ハイライト

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