Nature ハイライト

Cover Story:機能形質の予測:熱帯林の林冠の機能的多様性を予測する

Nature 641, 8061

表紙は、ブラジルの熱帯林の林冠の景観を捉えたものである。熱帯林の林冠は、炭素・水・エネルギーの観点から大気との主要な界面となっているが、その機能形質の分布と多様性についてはほとんど知られていない。今週号ではJ Aguirre-Gutiérrezたちが、1800を超える植生プロットおよび樹木形質の野外データを人工衛星リモートセンシングなどと組み合わせて、複数の機能形質を予測できるモデルを構築し、この課題に取り組んでいる。彼らは、得られたモデルを用いて、熱帯林全域の機能的多様性を予測する地図を作成することで、地域間の差異を浮き彫りにした。また、アメリカ大陸の熱帯林はアフリカ・アジア大陸の熱帯林よりも機能的豊かさが高い一方で、機能的多様性が最も大きいのはアフリカの森林であることも見いだしている。

2025年5月1日号の Nature ハイライト

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