Nature ハイライト

認知:顔を顔として見る

Nature 442, 7103

霊長類の大脳皮質のうち、下側頭(IT)皮質とよばれる領域の電気生理学的な直接活動記録と機能的磁気共鳴画像法による測定から、この領域が顔のような高度に複雑な視覚刺激に選択的に応答することが示され、この領域が視対象の認識にかかわっていると考えられるようになったが、今回、この説を直接証明する結果が得られた。顔に選択的に応答するニューロンと顔の認識との間に、直接のつながりが見つかったのである。サルのIT皮質にある顔選択的ニューロン集団に微小電気刺激を加えると、見た画像を顔とみなすような方向に強いバイアスがかかる。この結果は、IT皮質の神経活動と視対象の認識を結びつけただけでなく、視対象の形状を神経がどう符号化しているのかを探る今後の研究の足がかりにもなる。

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