Nature ハイライト

構造生物学:赤痢菌がガスダーミンを無力化する仕組み

Nature 616, 7957

ガスダーミン(GSDM)はポア形成タンパク質である。ガスダーミンB(GSDMB)は、細菌の感染時に細菌膜を選択的に標的とし、そのポア形成活性を介して、直接的な殺菌作用を示すことが分かっている。しかし、赤痢菌(Shigella)は、エフェクタータンパク質IpaH7.8を分泌することで、この過程を回避している。今回、赤痢菌のIpaH7.8がGSDMBを標的とする際の構造基盤が報告され、GSDMBの選択的スプライシングがそのポア形成活性を調節する仕組みが明らかになった。

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