Nature ハイライト

環境科学:大気汚染への曝露の格差の拡大

Nature 601, 7892

今回A JbailyとF Dominiciたちは、米国における2000〜2016年の異なる所得層、人種層、民族層間の大気汚染曝露の相対的な格差について調べている。彼らは、白人やアメリカ先住民の割合が平均より多い地域では、黒人、アジア系、ヒスパニック系またはラテン系の割合が平均より多い地域よりも、さらされる微小粒子状物質(PM2.5)の平均濃度が一貫して低いことを見いだした。また、低所得者層がさらされているPM2.5の平均濃度が、高所得層より高いことも見いだされた。さらに著者たちは、米国環境保護庁(EPA)と世界保健機構(WHO)が設定した安全基準に対する曝露の格差が、時間とともに増大していることも報告している。

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