Nature ハイライト

エネルギー科学:高速イオン輸送のためのセルロースの分子操作

Nature 598, 7882

固体電解質を用いた電池では、原理的には、市販されているリチウムイオン電池に現在使われている液体有機電解質を用いた電池よりも高いエネルギー密度と安全性が得られる。しかし、高速充電固体電池の実現は困難である。今回L Huたちは、セルロース系の電解質を開発している。セルロースナノフィブリルの含酸素基を銅イオンに配位させることで、ナノフィブリル中の分子間隔が拡大し、この拡大によって高速Liイオン輸送が可能になった。この成果は、高出力電池の実現に向けて期待をもたらす。

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