Nature ハイライト

気候科学:危機に瀕するアマゾン川流域の炭素シンク

Nature 595, 7867

森林伐採と気候変動によって、アマゾン川流域の炭素シンクが縮小すると考えられている。今回L Gattiたちは、ブラジルにおける2010〜2018年の大気中の二酸化炭素濃度と一酸化炭素濃度の航空機による観測の結果について報告している。炭素排出量は、アマゾン川流域東部で西部より多いことが見いだされ、特にアマゾン川流域南東部が大気への正味の炭素排出源となっていることが分かった。著者たちは、東部の炭素排出量の増加は、乾季の激化と森林伐採の増加によって生態系ストレスが大きくなり火災の発生の増加が促進されていることで説明できると示唆している。

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