Nature ハイライト

コロナウイルス:COVID-19患者におけるSARS-CoV-2誘導性の自己抗体

Nature 595, 7866

A RingとE Wangたちは今回、ファージディスプレイに基づく方法[REAP(rapid exoproteome antigen profiling)]を用いて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患した194人の血清を、内因性の分泌タンパク質や表面発現タンパク質のライブラリーと照合して、COVID-19患者では非感染者と比べて自己抗体の反応性が上昇していることを明らかにしている。重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)感染のマウスモデルで、免疫調節タンパク質に対するこれらの自己抗体のサブセットの検証を行ったところ、自己抗体が疾患を増強する役割を果たしていることが裏付けられた。

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