Nature ハイライト

免疫学:NLRP1インフラマソームの活性化機構

Nature 592, 7856

炭疽菌(Bacillus anthracis)の致死因子や赤痢菌(Shigella flexneri)のIpaHによって重要な炎症イニシエーターであるNLRP1が活性化されるには、自己切断されたNLRP1のN末端部分のプロテアソームによる分解が必要である。H WuとL Hollingsworthたちは今回、NLRP1の調節機構を解明するために、構造解析を使ってNLRP1とその内因性阻害因子であるDPP9との関係について調べた。著者たちは、DPP9が「爆発物処理係」として働き、(例えば恒常性が維持されている際の)NLRP1のC末端部分の低レベルの生成とカスパーゼ-1の活性化を抑制していると提案している。

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