Nature ハイライト

天文学:遠く離れた連星系からの接触連星小惑星の形成

Nature 580, 7804

探査機ニューホライズンズによる、カイパーベルト天体(2014) MU69(アロコス)のフライバイ(接近通過)で、この天体が2つのローブが細い首でつながったゆっくりと自転する接触連星であることが分かった。また、この天体の軌道は、太陽系平面に対して大きく傾いている。これまでに提案されたモデルでは、そのような特性を持つ天体を予測できなかった。今回E Grishinたちは、一連のシミュレーションを実行し、遠く離れた連星系を初期状態として、ほとんどあるいは全く変形のない接触連星系を形成できることを見いだしている。これによって、観測されているMU69の特性の再現が可能になり、遠く離れた連星の約15%が後に接触連星になると見積もられた。

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