Nature ハイライト

物性物理学:モアレ格子における相関トポロジカル相

Nature 579, 7797

二次元物質系モアレ格子では、相関電子相や磁気電子相が現れることがある。相関と磁性をトポロジカル相と組み合わせることによって、異常量子ホール効果などの観測が可能になる。今回F Wangたちは、グラフェン超格子の平坦なモアレバンドにおいて強相関から出現するトポロジカルチャーン絶縁体状態について報告している。彼らはさらに、垂直電場の印加によるトポロジカル不変量(チャーン数)の切り替えも実証している。今回の結果は、二次元物質のモアレエンジニアリングによって、相関相やトポロジカル相を含む凝縮物質においてさまざまな電子相の創成と制御が可能になることを示している。

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