Nature ハイライト

免疫学:コヒーシンを介する抗体クラススイッチ組換え

Nature 575, 7782

免疫グロブリンのクラススイッチ組換えは、成熟B細胞の活性化後の、多様なクラスの抗体の産生を可能にしている。これには、定常領域遺伝子セグメントの上流にある保存されたヌクレオチドモチーフでのDNA二本鎖切断の生成と、それに続く対合が関与している。F Altたちは今回、スイッチ領域のドナー側とアクセプター側の二本鎖切断が適切な方向で並置されるには、染色体ループのコヒーシンに依存する突出が必要であることを示している。彼らは以前、B細胞のV(D)J組換えの際に同じような機構が作動していることを実証しており、これらと同類の機構が、一部のがんなどの疾患に繰り返し見られる欠失あるいは伸長の生成の一因ではないかと推測している。

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