Nature ハイライト

ナノスケール材料:反芳香族壁に囲まれたナノケージ

Nature 574, 7779

ナノケージは、さまざまな用途においてゲスト化学分子の汎用的なホストとして用いることができる。そうしたケージは、金属–配位子結合などの相互作用を通して構成要素から組み立てられることが多い。ナノケージの「パネル(壁)」は、形状を維持するために剛直である必要があり、芳香族ユニットから形成されることが多い。今回J Nitschkeたちは、反芳香族のパネルと金属イオンの「ノード」から組み立てた新たなナノケージについて報告している。芳香族パネルと比較して反芳香族パネルの合成が難しいことはさておき、反芳香族パネルを配置することで、ホスト–ゲスト化学に使用できる可能性がある特異な特性を中央のナノ空間が持つようになる。このことは、ナノケージに封入された多環芳香族炭化水素ゲストの核磁気共鳴シグナルが低磁場方向に極端にシフト(約24 ppm)したことによって例示されている。

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