In This Issue

チューニングの高速化

Nature Photonics 2, 3 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue65153

フォトニクス分野、特に分光、通信、センシングにおける多くの用途には、要求に応じて発光波長を変えることのできる電子的に調整可能なレーザーが必要である。これまでのところ、波長可変レーザーは、大型であるか、あるいはチューニングレンジとチューニングスピードが限られる傾向にある。今回M Huangらによって報告された新種の波長可変半導体レーザーは、これらの欠点を克服する見込みがある。今月号に報告されているいわゆるナノエレクトロメカニカル・オプトエレクトロニック(NEMO)レーザーは、近赤外(850 nm)でチューニングレンジが数十ナノメートル、チューニングタイムがわずか数百ナノ秒である。垂直共振器面発光レーザーを基にして設計されているが、重要な違いが1カ所ある。上部の分布ブラッグ反射器が、自立型高コントラスト回折格子に置き換わっているところである。その回折格子がナノアクチュエーターで動くことにより共振器長を調整し、そして発光波長を調整する。NEMO設計を利用したレーザーは、分光やセンシングはもとより、チップスケール原子時計や投写型ディスプレイにも応用可能かもしれない。

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