Editorial

セックスとジェンダーの研究が絶対必要な理由

2023年、米国テキサス州で、子どもがトランスジェンダーであることを証明したいと希望した場合に保護者に通知するという新政策に対し、学生らが抗議した。 Credit: Houston Chronicle/Hearst Newspapers via Getty Images/Contributor/Hearst Newspapers/Getty

Natureは、研究におけるセックス(生物学的な性)とジェンダー(社会的・文化的な性)に関する意見を表明する数々の論文や記事の掲載を2024年5月2日号から開始し、その後も数カ月間、そうした論文と記事の掲載を続けている。このテーマは、これまでの研究が極めて不十分で、世界中で議論の焦点となることが増えているが、その議論は健全とも建設的とも言えないことが多い。この論文と記事のシリーズでは、このテーマで研究を行うことの必要性と諸課題を浮き彫りにする。

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翻訳:菊川要

Nature ダイジェスト Vol. 21 No. 8

DOI: 10.1038/ndigest.2024.240805

原文

Why it’s essential to study sex and gender, even as tensions rise
  • Nature (2024-05-01) | DOI: 10.1038/d41586-024-01207-0

参考文献

  1. Beery, A. K. & Zucker, I. Neurosci. Biobehav. Rev. 35, 565–572 (2011).
  2. Tannenbaum, C., Ellis, R. P., Eyssel, F., Zou, J. & Schiebinger, L. Nature 575, 137–146 (2019).
  3. Velocci, B. Cell 187, 1343–1346 (2024).