Editorial
博士課程学生の評価を21世紀にふさわしいものにすべきだ
博士課程教育のイノベーションは、博士号がどのように評価されるかにまで及んでいない。 Credit: ImagesBazaar/Brand X Pictures/Getty
今日の大学における研究と教育に、ドイツとその後のフランスが近代的な研究学位制度を世界にもたらした19世紀初頭の頃の面影は全く残っていない。それなのに、博士号を取得し、評価する過程の重要な側面に変化が生じていないことは注目に値する。博士課程の学生は、最低3年間、1人の研究者の指導を受けながら独自に研究を進めて、博士論文を完成させる。博士論文というものは、多くの場合、書籍1冊分の長さの堂々たる作品であり、先任の学術研究者数人による口頭試験で評価される。現代の教育と学習には、研究成果に基づいたイノベーションが数多く存在しているのに、博士論文の評価は、奇妙な先祖返りを示しており、意義ある改革を全く受け付けないように思われる。
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翻訳:菊川要
Nature ダイジェスト Vol. 21 No. 6
DOI: 10.1038/ndigest.2024.240605
原文
Bring PhD assessment into the twenty-first century- Nature (2024-03-12) | DOI: 10.1038/d41586-024-00718-0
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