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中世の月食記録が火山噴火を照らし出す
中世の僧侶や学者による年代記には月食に関する記述もある。 Credit: L to R: British Lib. Board (Add. MS 11695, f108r); New York Public Lib. (De Sphaera, MssCol 2557, f112v); Meigetsuki 4, 517 (2000)/Reizei-ke Shiguretei Bunko/Tokyo: Asahi Shinbunsha
中世日本の有名な歌人である藤原定家は、西暦1229年12月の月食の様子を日記に記録している。その月食は、通常の月食に比べて長時間に及んだ上、月が極端に暗くなり、あたかも完全に消えてしまったかのようだったという。今回、気候学者たちは定家の記述や中世の学者による多数の観測記録を用いて、西暦1100〜1300年に発生した火山噴火が地球の大気に及ぼした影響を明らかにした。
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翻訳:三枝小夜子
Nature ダイジェスト Vol. 20 No. 7
DOI: 10.1038/ndigest.2023.230713
原文
Medieval accounts of eclipses shine light on volcanic eruptions- Nature (2023-04-05) | DOI: 10.1038/d41586-023-00939-9
- Jeff Tollefson
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