News & Views
全身性エリテマトーデスを治療するCAR-T細胞療法
全身性エリテマトーデス(SLE)と呼ばれる自己免疫疾患は、主に若い女性に見られ、炎症や複数の器官の損傷のために、患者にはさまざまな症状が出現する。この疾患の発症には、免疫や遺伝、環境、ホルモンなどの要因によって引き起こされる多数の過程が関与している。このほどフリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン・ニュルンベルクおよびエアランゲン大学病院(ドイツ)のAndreas Mackensenら1は、SLEを治療する非常に有望な手法をNature Medicine 2022年10月号2124ページで報告している。
全文を読むには購読する必要があります。既に購読されている方は下記よりログインしてください。
本サービスでは、サイトご利用時の利便性を向上させるためにCookiesを使用しています。詳しくは、シュプリンガーネイチャー・ジャパン株式会社の「プライバシー規約」をご覧下さい。
翻訳:三谷祐貴子
Nature ダイジェスト Vol. 20 No. 2
DOI: 10.1038/ndigest.2023.230249
原文
Engineered T cells to treat lupus arrive on the scene- Nature (2022-11-17) | DOI: 10.1038/d41586-022-03563-1
- George C. Tsokos
- ハーバード大学医学系大学院(米国マサチューセッツ州ボストン)に所属
参考文献
- Mackensen, A. et al. Nature Med. 28, 2124–2132 (2022).
- Tsokos, G. C. Nature Immunol. 21, 605–614 (2020).
- Kaul, A. et al. Nature Rev. Dis. Primers 2, 16039 (2016).
- Finck, A. V., Blanchard, T., Roselle, C. P., Golinelli, G. & June, C. H. Nature Med. 28, 678–689 (2022).
- Kansal, R. et al. Sci. Transl. Med. 11, eaav1648 (2019).
- Muñoz-Rojas, A. R. & Mathis, D. Nature Rev. Immunol. 21, 597–611 (2021).
- Chen, P.-M. et al. Sci. Adv. 8, eabo4271 (2022).
- Fujisaki, J. et al. Nature 474, 216–219 (2011).
- Zhang, W. et al. Stem Cell Rev. Rep. 17, 2120–2123 (2021).
- Ruff, W. E., Greiling, T. M. & Kriegel, M. A. Nature Rev. Microbiol. 18, 521–538 (2020).
- Smith, M. et al. Nature Med. 28, 713–723 (2022).
- Jing, R. et al. Cell Stem Cell. 29, 1181–1196 (2022).
- Sharabi, A. et al. Nature Rev. Drug Discov. 17, 823–844 (2018).
関連記事
リサーチハイライト
2024年12月号
「脳時計」によって脳の老化を早める要因が明らかに
2024年12月号
ノーベル医学生理学賞はマイクロRNAの発見に
2024年12月号
南アジア出身者に心臓病が多いのはなぜか?
2024年12月号
クロマチンの動きをクライオ電顕で解く
2024年12月号
Advertisement