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1本の牙に刻まれた、あるケナガマンモスの長い旅の記録
ケナガマンモスは、最終氷期に北極圏の広い範囲を歩き回っていたようだ。 Credit: ORLA/GETTY
ケナガマンモス(Mammuthus primigenius)の牙に保存されていた化学的な「GPSタグ」を用いて、その持ち主の地理的な移動パターンが詳細に描き出された。得られた結果は、この個体が28年の生涯で、現在のアラスカの広い範囲を歩き回っていたことを示しており、その総距離は地球2周分近くに達したと考えられる。最終氷期に生きた1頭のケナガマンモスの生と死を垣間見せてくれる今回の成果は、Science 2021年8月13日号で発表された1。
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翻訳:小林盛方
Nature ダイジェスト Vol. 18 No. 11
DOI: 10.1038/ndigest.2021.211102
原文
Mammoth’s epic travels preserved in tusk- Nature (2021-08-12) | DOI: 10.1038/d41586-021-02206-1
- Ariana Remmel
参考文献
- Wooller, M. J. et al. Science 373, 806–808 (2021).