研究室を率いるのに必要なスキル
Credit: ADAPTED FROM PLANET FLEM/GETTY
研究室の主宰者(PI;principal investigator)に初めてなる人は、さまざまな役割をいきなり押しつけられがちだ。そうしたものには、運営や管理、予算作成、研究室のインフラストラクチャ作り、メンタリング(指導)、そして研究室やグループのメンバーたちが能力を十分に発揮できるよう導くこと(おそらくこれが一番難しい)などがある。多くの研究者は、そうした状況に適応するのに役立つ「リーダーシップのスキルを磨くトレーニング」を受けていない。そして問題は新人PIだけに限られるわけではない。2017年にNature が行った博士課程の学生を対象とした調査では、回答者の4分の1が、研究に関するアドバイザーの指導に不満を持っており、また、指導教員が大学や研究機関以外の職業について役に立つアドバイスを与えてくれたと答えたのはわずかに3分の1だけだった(2018年3月号「好き過ぎてつらい博士課程」、8月号18ページ「気づいてないのはPIだけ?」参照)。Nature は、優れた結果を生むPIになるための助けとして、他の産業分野からどのような教訓を得ることができるかを、リーダーシップの専門家たちに尋ねた。
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翻訳:古川奈々子
Nature ダイジェスト Vol. 15 No. 8
DOI: 10.1038/ndigest.2018.180823
原文
How lab heads can learn to lead- Nature (2018-05-16) | DOI: 10.1038/d41586-018-05156-3
- Interviews by Roberta Kwok
- Roberta Kwokは、米国ワシントン州カークランド在住のフリーランスライター