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気候変動で海洋熱波の頻度が倍増
海洋生態系を荒廃させる極端な熱事象は今後、増加が予想される。
私の第一声(マグダレーナ・スキッパー)
7月5日号よりNature 第8代編集長に着任したマグダレーナ・スキッパーが、そのビジョンを簡潔に説明します。
ヒト初期発生は、動物や希少な組織試料を参考に推し量るしかない状況が数十年と続いていたが、ヒト受精卵を研究室で13日を超えて培養できる手法が開発され、この研究に道が開かれた。神経系の発生が開始する14日以降の培養は倫理的な理由で認められていないが、ヒト胚を使わないで初期発生を観察する手法も報告され、議論が始まっている。
海洋生態系を荒廃させる極端な熱事象は今後、増加が予想される。
7月5日号よりNature 第8代編集長に着任したマグダレーナ・スキッパーが、そのビジョンを簡潔に説明します。
中国と米国の研究チームがそれぞれ、16本ある酵母の染色体を再編成して、1本ないし2本まで融合することに成功した。意外なことに、こうした酵母の見た目や増殖には異常が見られなかった。
約2億2800万年前の新種のカメ類化石が発見された。頭蓋や肋骨の形状などからはカメ類進化についての重要な手掛かりが得られたが、現生種に似たくちばしの存在は爬虫類進化におけるカメ類の位置に関する謎をさらに深めるものとなった。
宇宙から飛来した高エネルギーのニュートリノが南極大陸の観測施設で検出され、遠い発生源が初めて特定された。宇宙線がどこで生まれるのかという謎の解明に近づいた。
今回発見された衛星の1つは、近くの軌道を公転する別の衛星と衝突する進路にある。
NASAの「パーカー・ソーラー・プローブ」は、太陽に最も接近する探査機になる。
研究開始からまだ日は浅いが、公衆衛生に関して早くも重大な知見をもたらしていて、マイクロバイオーム研究も進められている。
米国食品医薬品局が大麻由来の薬剤を初めて認可した。これを口火に、大麻成分の研究に対する法的規制の緩和が期待されている。
複数の科学出版社が非営利組織Hypothes.isと提携して、科学者がウェブ上の研究論文にコメントを残せるシステムを構築しようとしている。
技術の進歩により、ヒト胚発生の最初の段階について解明が大きく進み始めており、倫理的に越えてはいけない一線に迫りつつある。
宇宙からはさまざまな電磁波がやってくる。生まれたての星から、寿命を終えた星の残骸から、そして宇宙創生期の天体から。天文学者たちは、こうした電磁波のメッセージを解読し、宇宙の成り立ちを解き明かす。このほど、MACS1149-JD1という銀河が132.8億光年離れた最遠方の銀河であることを、大阪産業大学の井上昭雄准教授と橋本拓也研究員を中心とする研究チームが同定し、Nature 5月17日号に発表した。さらに、この銀河では、ビッグバンから2.5億年後にはすでに星が形成されていたことも突き止めた。
重合したアクチンは、モータータンパク質と共に核内のDNA損傷部位に集合して、DNAの可動性と修復を助けていることが明らかになった。この知見は、ゲノム完全性の保持を支える調節機構に新たな階層があることを示している。
約210万年前の石器が中国で発掘された。この証拠により、アフリカ外のヒト族種のものであることが確認されている最古の痕跡の年代が、さらにさかのぼることになった。
マヨラナフェルミオンと呼ばれるエキゾチックな粒子は、量子計算に応用できる可能性があるが、その存在はまだ決定的な形で確かめられていない。今回、2つの研究グループが、マヨラナフェルミオンと考えられる実験結果を得た。
最古の軟体組織生物が腐らずに化石になった理由。
トランプの虚言は見かけの信頼性を高めているらしい。
Nature 2018年8/2〜8/30号のハイライトを掲載しています。
Nature ダイジェスト 2015年4月号を無料公開しています。
ぜひご覧ください。
主に手を取るのは寝る前と休憩時ですね。冊子版やスマートフォンでNature ダイジェスト の記事をみるのが日課になっています。
基本的には化学系の学生といえど、元々科学(サイエンス)が好きな子ばかりであると思うので、若い学生ほどよく読んでいる気がします。
平易な日本語で科学分野の最新情報が記載されていて、大変読みやすい。自分の専門分野以外の情報を短時間で得ることができる。
Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778