病を制し、健康を手に入れるカギは脳?

「病は気から」は本当かもしれない。近年、脳と免疫系との結び付きが次々と明らかになっているのだ。科学者たちは、ゆくゆくは精神状態が体に影響を及ぼす仕組みを理解して、それをさまざまな疾患の治療につなげたいと考えている。

がん細胞は、周囲の非腫瘍細胞を変化させて、血管新生や免疫回避に利用している。血液がんの一種で、悪性リンパ腫では2番目に多いとされる「濾胞性リンパ腫」について、リンパ節内の非血液細胞を単一細胞レベルで解析した坂田麻実子・筑波大学教授らは、3種類に大別されていたそれらが、合計30のサブタイプに分けられることを突き止めた。サブタイプの中には、これまで全く知られていなかった特徴を持つものや、予後を推定するバイオマーカーとして使える可能性があるものが含まれていた。

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