Nature ハイライト

光物理学:ポラリトン–ポラリトン相互作用を増強する

Nature 572, 7767

励起子ポラリトンは、部分的に光で部分的に物質の準粒子であり、半導体ヘテロ構造体の電子–正孔対(励起子)と共振器の電磁波の強い結合から生じる。こうした二面性によって、この準粒子の物質部分を通して、通常は相互作用しない光子が強く相関した相を生み出すことができる。今回A Imamogluたちは、半導体ヘテロ構造体に閉じ込められた二次元電子系の分数量子ホール領域において、このポラリトン–ポラリトン相互作用を増強できることを実証している。この増強の起源は依然として未解決の問題であるが、相互作用の増強によって、長く探し求められてきたポラリトン閉塞領域に到達できる可能性がある。

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