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工学:アリから着想を得たロボット

Nature 571, 7765

アギトアリ
アギトアリ | 拡大する

Credit: José Vázquez / 500px / Getty Images

アギトアリは、跳躍して脅威から逃れたり障害物を越えたりできるように多くの機構を進化させた。例えば、脚を使って前方に跳ねるだけでなく、大顎をパチンと閉じることで自らを上方に弾き飛ばすこともできる。今回J Paikたちは、アギトアリから着想を得て、凹凸地形上の歩行、平坦面上の匍匐、スナップ機構を用いた跳躍が可能な三脚ミリロボットを実証している。今回のミリロボットは他にも、アリのように互いにコミュニケーションを取って協働し、縦一列になって障害物を飛び越えたり、物体を操作したりすることさえできる。今回の手のひらサイズのマルチロコモーション・ミリロボットは、バッテリー駆動であるにもかかわらず、重さがわずか10 gであり、さまざまなタスクを実行できる小型ロボットを作製するコンパクトでスケーラブルな方法を提示している。

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