Nature ハイライト

免疫学:ミトコンドリアRNAの自己認識

Nature 560, 7717

今回N Proudfootたちは、ミトコンドリア二本鎖RNAが細胞質に放出されると、インターフェロン応答を誘導し得ることを報告している。細胞質の二本鎖RNA受容体による自己認識は、ミトコンドリアの二本鎖RNAヘリカーゼのSUV3やエキソリボヌクレアーゼのPNPアーゼが関与する恒常性機構によって阻止されており、これらは共に細胞質にミトコンドリア二本鎖RNAが蓄積するのを防いでいることが分かった。この経路の調節異常は、全身性エリテマトーデスやアイカルディ・ゴーシェ症候群などのI型インターフェロンシグネチャーを持つ自己免疫疾患に関与する可能性がある。

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