Nature ハイライト

細胞生物学: タンパク質分解につながるチャネル

Nature 548, 7667

小胞体関連分解(ERAD)は、細胞の重要な内部品質管理経路である。誤って折りたたまれたタンパク質は、小胞体で成熟することができず、細胞質に送り返されて分解される。酵母では、膜貫通型タンパク質Hrd1の活性がこの過程に必須なのだが、どういう機能を果たすのかは分かっていない。今回、T Rapoportたちは低温電子顕微鏡法を用いて、小胞体内腔でのその結合相手であるHrd3と複合体を形成したHrd1の構造を解いた。この複合体中で、Hrd1の数か所が水性のキャビティ(空洞)を形成しており、それは細胞質側から伸びて小胞体内腔に届きそうになっていることが分かった。その他の部分は小胞体膜中で側面を閉じるとじ目を形成していた。この構造は、規格外のタンパク質の小胞体からの移動を促進するタンパク質輸送チャネルを、Hrd1が形成していることを示している。

Letter p.352
doi: 10.1038/nature23314 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2017年8月17日号の Nature ハイライト

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