Nature ハイライト

構造生物学:スプライソソームC*複合体の構造

Nature 542, 7641

スプライシング過程で見られるさまざまな中間体の構造の解明は、近年大きく進展している。R Lührmannたち、また長井潔(英国MRC分子生物学研究所)たちの2つの研究グループは今回、C*複合体として知られるスプライシング中間体について、ヒト由来のものと酵母細胞由来のものの低温電子顕微鏡構造をそれぞれ報告している。以前に報告された触媒中間体のC複合体と比べた場合、この複合体で目につく特徴は、分岐部位のアデノシンと分岐したイントロンの位置を触媒コアの外に移す構造変化が起こっている点である。これによりエキソン連結に備えて3′エキソンが入る空間が作り出される。

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