Nature ハイライト

免疫学:CD4陽性T細胞は神経組織への抗体の移行を可能にする

Nature 533, 7604

飯島則文と岩崎明子(米国エール大学医学系大学院)は今回、性器ヘルペス感染のマウスモデルを使って、関門によって保護されている組織内での抗体による防御の機構について調べ、単純ヘルペスウイルス2型の感染に応答して抗体が神経組織へ移行するには、インターフェロンγを分泌するCD4陽性ヘルパーT細胞が必要であることを見いだした。これらの結果は、CD4陽性T細胞には、抗体を感染局所へ動員し、そこでウイルスの拡散を制限するのを助けるというこれまで認識されていなかった役割があることを示している。

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