Nature ハイライト

惑星科学:異彩を放つけんびきょう座AU星のデブリ円盤

Nature 526, 7572

けんびきょう座AU星のデブリ円盤と、この星を周回する仮想地球型惑星およびその衛星(想像図)。
けんびきょう座AU星のデブリ円盤と、この星を周回する仮想地球型惑星およびその衛星(想像図)。 | 拡大する

Credit: NASA/ESA/G. Bacon (STScI)

活動的な若い星であるけんびきょう座AU星の高コントラストの撮像から、その「デブリ円盤」の南東側に謎めいた大規模な5つの構造があり、毎秒4~10 kmの投影速度でこの星から遠ざかるように移動していることが明らかになった。1980年代に星の周囲に見つかったいわゆるデブリ円盤は、惑星による重力摂動によって生じたと思われる、形状や光度の非対称性を示すことが多いため、惑星形成の副生成物であると考えられている。この仮定は、がか座β星系については正しいことが立証されたが、けんびきょう座AU星で今回見つかった構造の正確な性質と起源は分かっていない。

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