Nature ハイライト

プロテオミクス:動物のタンパク質複合体の種をまたいだ解析

Nature 525, 7569

多タンパク質複合体の構成要素をプロテオーム規模で解明するには、タンパク質間相互作用を系統的に特定するハイスループットな手法が役立つ。今回E Marcotteたちは、天然状態の可溶性高分子複合体を生化学的に分画し、タンデム質量分析を行って成分を明らかにするという方法で、9種の動物のタンパク質複合体を並行して解析した。線虫、マウス、ウニ、ヒト、カエル、ハエ、イソギンチャク、粘菌、酵母から得たデータによって、多くの複合体が動物の種を越えて保存されていることが明らかになった。著者たちは、この結果をゲノム塩基配列情報と組み合わせることにより、122種の真核生物で100万例を超える相互作用を推定した。

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