Nature ハイライト

構造生物学:VI型分泌系の構造

Nature 523, 7562

細菌のVI型分泌系(T6SS)は、さまざまな毒性エフェクター分子を攻撃対象となる細菌細胞や真核生物細胞に送り込むのに関わっている。T6SSは収縮可能な鞘からなり、これが標的細胞に針状の構造を押し込む。この複合体は、T6SSを生成する細胞の外膜に膜コア複合体によって安定に繋留されている。今回R Fronzesたちは、この複合体がTssJ、TssMとTssLという3つのタンパク質が順番に付加されて組み立てられることを明らかにした。また、完全に組み立てられた複合体の11.6 Å分解能での構造が、ネガティブ染色法を用いた電子顕微鏡観察によって決定された。

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