Nature ハイライト

医学:レプチンは骨のリモデリングを制御する

Nature 434, 7032

骨の構造と機能に関する新たな研究から、ホルモンであるレプチンがこうした過程にきわめて重要な役割を果たす仕組みが明らかになった。この新たな知見は、骨粗しょう症の解明に役立つ可能性がある。 骨の構造と機能を一生にわたって維持していくのが骨のリモデリングで、これには破骨細胞による骨再吸収と骨芽細胞による骨形成という2つの作用が組み合わさってかかわっている。G Karsentyたちは、体重と生殖腺機能を調節するホルモンという役割でもっともよく知られているレプチンが、骨を吸収する破骨細胞に2つの互いに拮抗する経路を介して働きかけて、骨吸収を制御していることを明らかにした。一方の経路では、交感神経シグナルが破骨細胞の分化を促進し、もう一方の経路ではCARTとよばれる神経ペプチドが破骨細胞の分化を阻害している。 1番目の経路にかかわる分子を阻害して骨吸収を妨げてやれば、骨量の低下防止あるいは骨量低下をうまく調節するのに役立つ可能性があるとKarsentyたちは述べている。

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