Nature ハイライト

量子物理学:制御可能なハイブリッドキュービット

Nature 511, 7507

量子ビット系つまりキュービット系の多くで、速度とコヒーレンスは反対の役割を果たしており、特定のデバイスはその内のどちらか一方に対して最適化されている。今回M Erikssonたちは、電荷型の特性から生じる高い速度と、スピン型の特徴から生じる量子コヒーレンスを組み合わせたハイブリッドキュービットについて報告している。2個の量子ドット内の3個の電子でできたこの新しいデバイスは、標準的なシリコン製造技術を使って容易に作製でき、85~95%のゲート忠実度を示している。これは、電気的にゲート制御する半導体量子ドットキュービットでこれまで報告された中で最も高い。

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