Nature ハイライト

分子生物学:box C/D酵素が行う連続的メチル化の機構

Nature 502, 7472

RNAは多様な形の転写後修飾を受ける。rRNAの2′-O-リボースのメチル化はその1つで、この修飾を行う酵素のbox C/Dリボ核タンパク質複合体は、2つのメチル化部位を認識するガイドRNAを使ってその標的を見分ける。今回T Carlomagnoたちは、基質RNAと結合した390 kDaの古細菌box C/Dリボ核タンパク質複合体の構造を明らかにしている。得られた結果から、2つのメチル化ガイド配列はそれぞれ異なる環境内にあって、2つの部位でのメチル化が順番に促進されるような状況になっていることが分かった。この調節された過程は、RNAの折りたたみにも影響していると考えられる。

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