Nature ハイライト

細胞:マウスの生殖細胞への運命決定を再現

Nature 501, 7466

Blimp1Prdm14およびTfap2cという3つの転写因子をエピブラスト様細胞で発現させると、こうした細胞が始原生殖細胞(PGC)様の細胞に高効率で変換されることが、斎藤通紀(京都大学)たちの新たな研究で明らかになった。以前に報告された培養系には、転写因子だけでなくサイトカインも含まれていたが、今回の条件では、サイトカインによるin vivoin vitroでのPGC運命決定に伴って起こる中胚葉性プログラムが省かれている。また、この転写因子により誘導されたPGC様細胞が精子形成を行い、妊孕性のある産仔を作り出すことも示された。

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